2015年にオープンして、今年で10周年を迎えたBrown Owl Englishでは、これまで多くの生徒さんに英語のレッスンをさせていただきました。日本語と英語は全く異なる言語のため、私達日本人が勘違いしたり誤解したりして、英語のことを認識してしまっている点が多々あります。
この英語学習のノウハウでは、ほとんどの方が共通して間違えやすい疑問点を中心にお伝えできればと思っています。第1弾は、YesとNo、そしてMe, tooとMe, neitherの適切な使用法です。
日本語から考えてしまうと、英語の否定疑問文に対するYesとNoの使い分け、そしてMe, tooとMe, neitherの適切な使い分けは、とても混乱しやすいです。今回は、ほとんどの英語学習者のみなさんが躓きやすいこれら2つにフォーカスしてお伝えします。英語を初めてふれる方には少し難しめの内容になります。こちらのページはPart1として、YesとNoについてご説明します。
Part1:英語の否定疑問文におけるYesとNoの使い分け
根本的に、英語は事実に基づくが、日本語は同意に基づくという違いがあります。
英語におけるYesとNoは、質問がどうであれ、Yesは肯定的な事実が真実であることを意味して、Noは否定的な事実が真実であることを意味します。
対照的に、日本語の「はい」は尋ねたことに同意するという意味で使われ、「いいえ」は尋ねたことに同意しないという意味で使われます 。この根本的な言語構造の違いが、混乱を招く原因になっていますが、難解なのでもう少し分かりやすく解説します。
日本語では、相手の言っていること(否定の内容)に同意する時に、はい、と答えますよね。
例えば、
A「宿題終わってないの?」
B「はい、終わっていません。」
しかし、英語ではこの感覚が全く逆になります。
英語のYesかNoは、上に述べた通り、事実が肯定か否定かで決まります。
鉄則として、相手がどんな質問でも、あなたの事実が肯定ならYes、否定ならNoです。具体的な例で捉えてみましょう。
例その1:宿題終わってないの?
Haven't you finished your homework yet? (Have you not finished your homework
yet?)
事実:宿題が終わっていない場合
日本語だと:「はい、終わっていません。」
英語だと:「No, I haven't.」
英語の場合、事実が終わっていない(否定)からNoです。
事実:宿題が終わっている場合
日本語:「いいえ、終わっています。」
英語:「Yes, I have.」
英語の場合、事実が終わっている(肯定)からYesです。
例その2:コーヒー飲まないの?
Don't you drink a cup of coffee? (Do you not drink a cup of coffee?)
事実:コーヒーを飲まない場合
日本語:「はい、飲みません。」
英語:「No, I don't.」
同じく、英語の場合、事実が飲まない(否定)だからNoです。
事実:コーヒーを飲む場合
日本語:「いいえ、飲みます。」
英語:「Yes, I do.」
同じく、英語の場合、事実が飲む(肯定)だからYesです。
大切なのは、否定疑問文に惑わされず、事実がどうなのかに着目してYesかNoを選ぶことです。
さらに、このYesNoの回答に続いて、短い補足的なフレーズを続けて述べることで、曖昧さによる誤解の可能性も避けられます。
例: パーティーに来ないの?
Aren't you coming to the party?(Are you not coming to the party?)
もし行くなら:「Yes, I am coming!」
もし行かないのなら:「No, I'm not coming, I have other plans.」
I have other plans.のように理由を付け加えます。ちなみに、partyとは食事会の意味です。
Would you mind...?の例外(少し難解です)
mind(気にする、嫌がる)を含む丁寧なお願いなど、特定の慣用的な否定構文は、独自のパターンに従うこともあります。mind自体が否定的な思い(迷惑な感情)を示しているため、YesまたはNoは、mindの意味を考慮しないといけません。
例: Would you mind driving me? (私を車で送っていただけませんか?、mindは気にするという意味があり、直訳すると私を車で送ることを気にされますか?)
もし喜んで運転する(気にしない)なら、No, I don't mind.
もし運転したくない(気にする)なら、Yes, I do mind.
でも、この場合YesNoが紛らわしいため、直接的に伝える方が一般的です。
1. 承諾する場合(依頼を受け入れる)
Not at all.
Sure.
Of course not.
No, I wouldn't mind. (この場合はNoが入るが、その後で構いませんと明確に伝えるのがポイント。少しフォーマルです。)
2. 断る場合(依頼を断る)
単にNoだけでなはく、理由を添えて丁寧に断るのが一般的です。
Yes, I would.このように答えることはまずありませんが、意味としては「はい、ちょっと困ります。」となります。
I'm afraid I can't at the moment.(すみませんが、今はできません。)
Actually, I'd prefer not to.(実のところ、そうしたくはありません。)
I'm sorry, but...(申し訳ありませんが、...)その後に理由を続けます。
否定疑問文で尋ねる理由
英語の母語話者は、特定の状況でも否定疑問文を使います。
○強調や驚きを表現: 肯定的な返答を期待していたが、否定的な事実に驚いた場合。例えば、Aren't you going to the school
tomorrow?(明日学校へ行かないの?)は、聞き手が学校に行かないことに驚きを暗示しています。
○否定の確認を求める時: 否定的な返答が来ることを分かっていて、それを再確認したい場合。例えば、It's already late, aren't
you going to the cinema this evening?(もう遅いよ、今夜映画館に行くの?)は、返答としてNoが来ると思っていることを示しています。
