学習難易度☆☆~☆☆☆ 前置詞forとtoの使い分け

難易度☆☆中学生くらいまで
難易度☆☆☆高校生くらいまで

英語の前置詞にはたくさんの使い方があるため、習得が難しいとされています。特にforとtoは様々な文脈で用いられるので、文法的な正しさだけではなく正確で自然な表現がとても大切になります。

 

方向と移動の表現
まず、toとforは方向や移動を示す際に用いられます。
to (具体的な目的地への到達)
toは方向を示す基本的な前置詞で、特定の目的地への移動を表して、その目標への到達を伝えることができます。toと共によく使われる動詞には、go, travel, come, head, mail, send などがあります 。
例: I'm going to London next week. (来週ロンドンへ行く)やCould you take me to the airport? (空港まで連れて行ってください)など。

for (一般的な方向、出発点、または予定)
forは、特定の目的地への前置詞としては使用されませんが、I headed for London. (ロンドンへ向かった)のような例外は存在します 。
基本的のforの使い方としては、将来の予定や時間や距離の長さを示す際によく用いられます。
例: I have an appointment scheduled for Sunday. (日曜日に予約がある)、She has worked there for five years. (彼女はそこで5年間働いた)、Go straight for a few blocks. (数ブロックまっすぐ進む)などです。
forが方向性を示す場合は、具体的な移動ではなく、時間的な計画や期間を具体的に数値化して表す時に用いられることが多いです。

 

受け取りに関する表現
toとforは、受け取りを表す時にも使い分けられます。
to: 直接的、もしくは物の移動先
何かを人へ直接与える、または何かが移動する行為を示す場合、toが物を受け取る人の前に置かれます。give, hand, send, writeのような物理的または抽象的な移動を伴う動詞に用いられます。
例:
I give a birthday present to my friend every year. (毎年友達に誕生日プレゼントをあげる)
I handed the present to my friend. (友達にプレゼントを手渡した)
I sent a letter to my friend. (友達に手紙を送った)などです。
toは、何かを渡すことを示し、物理的または抽象的な移動がそれへ向かうことを表します。

for: 行為の恩恵を受ける人、もしくは誰かの代理
forは、その対象となる人が恩恵を受ける場合、もしくは誰かの代理として行動が行われる場合に使用されます。toとは違って物の直接的な移動はありません。bake, buy, pickなどです。
例:
I bought a birthday present for my friend. (友達の誕生日プレゼントを買った)→行為は買うことであり、友達は恩恵を受ける人
Amy picked up the bag for me.(エイミーは私の鞄を拾ってくれた) →恩恵を与える行為
This present is for Emma. (これはエマのプレゼントです) → エマが意図された対象

forは、対象となる人の目的のために行われますが、必ずしもその人に直接物が移動するわけではありません。toとforの大きな違いとしては、直接的か間接的かということになります。

 

重要性の言い回し
important toとimportant forは、重要性を表現する際に用いられますがこれらにも違いがあります。
important toは、個人の感情、内面的な状態と主観的に結びついていることを示します。
例: The interview can be important to you as it reflects your passion.(その面接はあなたの情熱を反映するものであるため重要です)

important forは、必要性もしくは一般的なメリットを示し、必ずしも個人の感情を伴うとは限りません。
例: Fruits and vegetables are important for your nutrition.(果物と野菜は健康に大切です)

 

まとめ
動詞によるtoとforの使い分け
〇物が直接移動する動詞(例:give, send, hand, mail, pass, offer, teach)の場合、受け取る人にtoが使われます。これは、目的語である名詞が移動されることを強調します。
〇誰かのために行われる動詞(例:bake, buy, make, find, do, cook, get)の場合、通常forが使用されます 。これは、受け取る人、もしくは目的語である名詞の取得を強調し、直接的な物理的移動の強調はありません。
〇また、readやwriteのような一部の動詞では、ニュアンスに応じてtoまたはforのいずれかを使い分けます。

read toとread forの違い
read toは、声に出して何かを相手のために読んであげる、読み聞かせをはっきりと示します。
例:
I am reading a story to my girl. (娘に物語を読み聞かせている。)
私が声に出して物語を読んでいて、それを娘が聞いています。
Emma read a poem to everyone. (エマはみんなに詩を読んで聞かせた。)
エマが声に出して詩を読み、それをみんなが聞いています。

read forは、異なる意味を持っていて文脈によってニュアンスが変わります。
1: ~のために勉強・研究する
例: I am reading for a physics degree. (物理学の学位を取るために勉強している。)
readは勉強する、研究するという意味で使われています。

2: ~の代わりに読む(相手が何かしらの理由で読むことができない、もしくは読む時間がない場合に、その人の代わりに読むことを表します。)
例: Could you please read the contract for me? I don't have my reading glasses. (老眼鏡が手元にないので、この契約書を読んでくれませんか。)
代わりに読んでもうらうことを依頼しています。

3: ~のために読む(読み聞かせではなく、相手のために何かを調べてその内容を読み上げるような場合に使われます。)
例: I read a story for my mom as she couldn't see the small letters.(母が小さな文字を読むことができなかったので代わりに物語を読んだ。)
この場合、read to my motherでも意味は通じますが、forを使うほうが強調になります。一般的に単純な読み聞かせを表現したい場合(例えば、こどもに読み聞かせる場合)は、read toを使うのが最も自然で意味が明確に伝わります。

また、write toとwrite forもニュアンスが変わってきます。
write toは、〜にメッセージを書くという、動作の対象をはっきりと示す場合に使われます(相手が直接の受取人)。
例: I am writing a letter to my friend. (友達に手紙を書く)

write forは、〜のために、〜の代わりに書くという、目的や代行を示す場合に使われます(相手が直接の受取人ではない場合がもあり)。
例: I am writing a letter for you. (あなたの代わりに手紙を書いています)
この場合は、手紙を受け取るのはあなた自身ではなく、あなたが手紙を渡したい別の誰かという意味になります。

今回は、前置詞forとtoの違いについてふれました。何度も例文と一緒に確認してインプットしてみてください。次回以降のどこかのタイミングで、先日ふれた受動態をPART3として例文と共に深くふれたいと思っています。

2025年08月18日