学習難易度☆☆☆☆ 受動態の本質PART1

受動態の基本的な文法構造及び役割

皆さんは、受動態と聞くと、どんなイメージがありますか?おそらく、be+過去分詞で~されるという意味で、~されるというイメージが強いせいで、使われるシチュエーションが限られていると思う方が多いと思います。でも実際は、様々なシチュエーションで日常的に使われている文法です。今回はこの受動態にフォーカスしてお伝えいたします。英語を初めての方には、かなり難しい内容になっていますので、こんな表現もあるんだなという程度に読んでいただければと思います。英語の受動態は、助動詞beもしくはgetと、主動詞の過去分詞を用いて構築されています。以下が、受動態の例です。

単純現在形 be + 過去分詞 The park is cleaned every week.
現在進行形 be being + 過去分詞 The park is being cleaned now.
現在完了形 have/has been + 過去分詞 The park has been cleaned since she left.

単純過去形 was/were + 過去分詞 The park was cleaned last week.
過去進行形 was/were being + 過去分詞 The house was being cleaned two weeks ago.
過去完了形 had been + 過去分詞 The park had been cleaned before she arrived.

未来形 will be + 過去分詞 The park will be cleaned next Monday.
未来進行形 will be being + 過去分詞 The park will be being cleaned next week.
未来完了形 will have been + 過去分詞 The park will have been cleaned by the time she arrive.

現在条件法 would be + 過去分詞 The park would be cleaned if it had visitors.
過去条件法 would have been + 過去分詞 The park would have been cleaned if it had been dirty.
不定詞 to be + 過去分詞 You have to be tested on your English grammar and pronunciation.
動名詞 being + 過去分詞 I remember being taught to ski.
二重受動態 The problem is recognized to be complicated.

受動態がこれだけ多くの時制や文法的な文脈において使われているということは、受動態が決して~されるという意味だけではなく、英語の言語において大切な役割を担っていることを表しています。受動態は、限定的で扱いにくい文法ではなく柔軟な役割を持っており、強調、曖昧化、客観性といった役割も兼ね備えています。

 

受動態の役割及び影響
受動態には、様々な役割があります。

受け手または動作の強調:受動態の主な役割は、動作もしくは主語にフォーカスして、それを文の中心にすることです。これは、動作やその結果が重要である時に、よく用いられます。例えば、The house was built in 2020. (その家は2020年に建てられた。)は、その家を設計した建築家や工務店がいますが、それを強く言うわけではなく、家そのものを強調しています。他にも、The president was attacked by a lion. (大統領はライオンに襲われた。)は、圧倒的に重要である大統領を優先しています。

・不明または重要でない場合:動作の実行者が不明、無関係、もしくは文脈から容易に推測できる時にも、受動態がよく使われます。例えば、泥棒が分からない場合のMy bicycle has been stolen. (自転車が盗まれた。)や、実行者が重要ではない場合のThe street has been closed. (道は閉鎖された)などです。

・客観性:受動態は、公式文書、学術論文、科学報告書などで一般的に使われています。客観的で非個人的なトーンになります。研究者個人ではなく、発見やその過程、または実験設定にフォーカスします。例えば、The study was carried out to research ~(その研究は~を調査するために実施された)は、専門的な距離感を表現します。

・重複回避:学術論文では、受動態は文構造を多様化させ、同じ主語で始まるのを避けるために使用されることがあります。

・byを使った実行者の特定:受動態は実行者を省略することができますが、実行者に関連性があるものの主要ではない場合に、by(前置詞)を用いて実行者を付け加えることができます。例えば、Shape of You was written by Ed Sheeran. は、楽曲を強調しつつもアーティストに敬意を表しています。

・責任回避:受動態でありながら、しばしば批判されるものとしては、責任を曖昧にしたり、直接的な非難を避けたりすることです。例えば、The mistake was made. (間違いがあった。) のようなフレーズは、責任者を特定せず、誤りを認めるために使用されます。

次回投稿では、受動態はもう少し掘り下げてお伝えいたします。

2025年07月21日