これは私の妻がフィンランドへひとり旅した時のエピソードです。目的はフィンランドの伝統的な装飾品であるヒンメリの第一人者から直接の指導を受けるためでした。
慣れない英語で戸惑う中、コミュニケーションに行き詰まった時、妻はスマートフォンにメッセージを表示してヒンメリの先生に見せました。
その時かけられた一言が今も心に残っているそうです。
「スマートフォン越しの言葉ではなく、あなた自身の言葉で会話をしなさい。」
この一言は現代社会において極めて重要で、まさにその通りだと思います。どんなにテクノロジーが進化しても、コミュニケーションの最終地点は人と人との会話です。テクノロジーに頼りきって思考を停止させるのではなく、ジェスチャーや簡単なイラストを描くなど、自分自身の言葉や表現で伝えるからこそ相手に気持ちが深く伝わります。
もちろんテクノロジーの利用そのものは決して悪いことではありません。学習を効果的効率的に進めるための強力なツールです。
大切なのは、スマートフォン越しではなく、相手の目を見て自分自身の言葉で伝えようとする姿勢だと考えさせられたエピソードでした。
